フラメンコの衣装やアクセサリ



私なぞはとにかく外見から入るタイプなので、レッスンのときからあのひらひらした長いスカートを着けて踊れるというのはポイントが高かった。
あの長いひらひら付きのスカートは、ファルダという。
ちなみに、ひらひら(フリル)はボランテという。

私は3段くらいボランテを付けるのが好きなのだが、付けすぎて重たくなると踊りにくい。ファルダの先をつまんで振るしぐさも多いので、できれば軽い生地のほうがありがたいのです。
でもこうしておおっぴらにスカートをひらひらできるのは、なかなか楽しい。普段の生活でスカートを自分でひらひら動かしたり、しないものね?(笑)

お祭りのときには、華やかな飾りもたくさん着ける。
髪に挿す花、イヤリング、髪飾り、ネックレス、ショールなど、フラメンコのバイラオーラは観ているだけでも華やかで楽しい。
フラメンコの衣装に水玉が多いのは、水玉がホクロを表すものだからだ。
スペインではホクロは美人の証拠なのだ!

  • ベスティード(Vestido) バイレ衣装
    スペイン語で書くと「Vestidos de baile flamenco」だが、私たちは普通にドレスとかワンピースとかと呼んでいる。色も形も実に様々なものがある。パロのイメージに合わせて作ったりする。
    バタ・デ・コーラ(bata de cola)と呼ばれる、うしろに裾が長く伸びて引きずるタイプのフラメンコドレスもとても素敵。

  • ファルダ(falda)
    スカート。練習用に使うこともあるし、ブラウスと合わせて舞台用衣装にしてしまう場合もある。裾には1〜3段のボランテ(フリル)が飾られていることも多い。

  • マントン(manton)
    大判のショール。

  • シージョ(mantoncillos)
    両側にフリンジのついた三角形のショール。マントンよりも小振り。

  • サパトス(女性用)、ボタス(男性用)〜フラメンコシューズ
    素材は革やバックスキン。つま先部分とかかとの裏に、音が出るように短い釘が打ってある。
    つま先だけを打つプンタ、つま先の付け根全体で打つプランタ、かかとだけを打つタコン、足裏全面で打つゴルペ。この4種類を使いわけつつ音を鳴らす。
    老舗はメンケス、ガジャルドなど。

    ちなみに私が使っているのはアマジャのスウェードの赤。最初はチャコットで購入したシンプルな黒革のものを使用していましたが、途中でどうしても赤い靴が欲しくなりました。
    サパトスは非常に大切なので、自分に合ったものが見つかるまで必死に探します。手作りなので、同じサイズでも感覚が違ったりするので、実際に履いて試してみる必要があります。

  • パリージョ(palillos)
    カスタネット

  • アバニコ(abanico)
    扇子

  • コルドベス(cordobes)
    帽子

  • カホン(cajon)
    パーカッション

  • ペイネタ(peineta)
    結った髪に挿すタイプの髪飾り。プラスチック素材のものの他、べっ甲などもある。