2004年のSakura

2004年4月、バレエを習うつもりだった近所のカルチャーセンターで、今年からフラメンコのクラスがオープンするから、ということで友人藤水名子氏に誘われ、じゃーとりあえず体験レッスンだけ、と参加。

そのときには以前習っていたソシアルダンスの(役立たずな)衣装などを持っていったりして、まるでフラメンコのことなんか判っていなかった。
でも初めて行ったその教室では、ほんわかした雰囲気の先生が、とぉってもやさし〜く教えてくれた上、めちゃんこ少人数で気楽、ファルダだかなんだか、素敵なドレスを着て踊れるって話で。

いつのまにか、チャコット新宿店へ行き、レッスン用のレオタードやらファルダやらシューズやら、いきなり買い込む始末。
だいたい流されやすい性格なのである。

それにしても。
へんな音楽だなぁ。と思う私。
ヒターノの哀愁とか生きる切なさ、みたいなのを感じるといえば感じるんだけど、4歳の頃からピアノを習っていて、ずうっとクラッシック音楽に馴染んできた私にとっては、フラメンコの音楽は、リズムも取りにくいし、日本人には馴染みにくい、遠くに住んでる見知らぬ人、って感じだった。

ま、でも友だちもいるし、単なる趣味だからいっか。
物書きなんて体動かさない職業だもんね。
毎週やれば、ちょっとは運動になるかも。

私がフラメンコを始めた理由なんて、そんなものだった。
クラスでは、セビジャーナス、そしてルンバとやらを習い始める。
先生の足を見ながらついていくだけで精一杯。
まぁ踊りというより、運動って感じ?(笑)

でも、初めて観たエリ先生の手の動きには、うっかり魅了された。
指がひらひら、手首がくるくる、どこをどう動いてるんだか判らないけど、もう見てるだけで気持ちよくなってくる。
レッスン中もちらちら、先生の手ばっかり見てしまう私がいたりして。

とはいえ、真似しようとしても、ぜんぜんだめ。
あの舞い踊るような手。あの色っぽくてやわらかい、しなるような手首の動きは、どうやったらできるんだろう??


その年の秋のこと。
近所の文化祭に、他の教室の方に加わって参加すると先生が宣言。
ちょうどその頃、原稿の〆切がランダムにやってきていた私は、えー? なんか特別レッスンとかも増えてめんどくさそう、と、しかめっつら。
レッスンが増やされるたびに、私の眉は八の字になっていった。

それでも人前で初めて踊るフラメンコ。
やっぱり衣装も新調しなきゃね! と形から入る私は、取り急ぎ、中古だけど、とっても可愛いボランテがついてるオレンジ色の衣装を購入。

今考えると、安かったけど生地は重いし、サイズは合ってないし、いろいろ手を抜いていたなぁ…。

というわけで以下、この年初めての人前でのお・ど・り。
(専門家が撮ってるわけではないので、ブレブレですが、まぁ雰囲気で)


髪の毛アップにするのは、なんとなくまだ抵抗があって、この日は左側で三つ編みに結んでお花を飾って垂らしてみる。
これは結構かわいいと評判はよかった。
でも実際踊ってみると、肩にボンボン当たって痛かった…。

この頃はまだ黒の基本的なサパトスを履いてます。




・おまけ

これは控え室で着替えたときのやつ。
初めての衣装に浮かれてニコニコしているが、この裾がオレンジとイエローの生地で3段ボランテになっていて、実はとっても重たいのである。




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